イソップ童話に「金の斧」の話がある。木こりが、川に鉄の斧を落としたら、ヘルメース神が現れて、金の斧を差し出し「あなたの落としたものは、この斧ですか」と尋ねた。木こりは「違います。」と答えた。次に、ヘルメース神は、銀の斧を差し出し「あなたの落としたものは、この斧ですか」と尋ねた。木こりは「違います。」と答えた。最後に、神は、鉄の斧を差し出し「あなたの落としたものは、この斧ですか」と尋ねた。木こりは「そうです。」と答えた。神は、正直な木こりに感心し、三本の斧を全て木こりに、あげた。それを知った他の木こりが、わざと斧を川に落とした・・。
現代風に、この神が、湖の妖精に置き換えられた話を、よく見聞きする。小生は、この正直な木こりと妖精が恋に落ちる物語をイメージした・・妖精と木こりは楽しそうに湖畔で歌い踊る。
この曲は、雑・荒削りだが、物語性、夢、子供っぽさ、エキゾチックさ、おしゃれさ、が詰められていて、気持ちの良いサウンドを作るヒントが埋もれてるように感じている。自分としては、いつまでたっても気に入った曲の一つ。なかなかこの曲を超えるものが出来ない(泣)。2012年制作の「水辺の踊り子」はこれを流用した。
(ACID PRO)(2007)(140301)(1150)