いつも出口を探る悩みの中にあったサミュエルソン。夜明けを知らぬ人。
第二次大戦後の世界経済の発展、日本経済の復興は、この人の考えたシナリオ通りに進んだと言っていい。
そのシナリオの先で、日本の製造業は国内の生産をあきらめ、次々と海外へ移転していった。私もその要員として、海外勤務を経験した。
私がこうして仕事をしているのも、サミュエルソンの手のひらの上なのだろうか。
しかし、この先はどうなっていくのか。
果たして、本当にこれで、いいのだろうか。
赴任先で、そんなことを、ぼんやり考えていました。
これは、フリーデザインで、音を塗り絵のように重ねた、とても短い曲です。
(※書き物なので誇張が入っています。もちろん現実的には、サミュエルソンの経済学だけで日本企業の進路が決まった、なんてことはありません。)
(2013.June 2006.Apr)(DAW?)