我ヒーロー「ピーター・ファン・デン・ホーヘンバンド」を、再度、考える。

※はじめに:2016年はPPAPが一世を風靡しました。「覚えやすさ」がヒットの理由の一つと言われます。だが、まてよ。そうとは限らないだろう。「覚えにくさ」が理由でヒットすることだってあるだろう。そう思いませんか?そこでです。



いつの話だ、とお叱りを受けそうですが。。。

水泳ファンにとって忘れられないのが、オランダのスーパースター、ピーター・ファン・デン・ホーヘンバンドです。調べてみると、本名は、ピーター・コルネリス・マルタイン・ファン・デン・ホーヘンバンド

とさらに長いようです。

プールに登場する時のポーズで、鳥肌が立つくらいカッコいいと思うのが2人います。

一人は、萩野公介で、入場してプールをジロッと睨みガンを飛ばす、あの瞬間にゾクゾクします。

あと一人が、ピーター・ファン・デン・ホーヘンバンドです。

両手を上に挙げて、首をななめ上に傾ける、そのポーズです。なんていうんですか、肘の角度、手首から上の角度、その反り上げた感じ、それと観客席を見上げる顔の角度、それが絶妙のバランスなのです。

この写真は、シドニー五輪の時のポーズで、ちょっとカッコよすぎますけど。

ピーター・ファン・デン・ホーヘンバンド シドニー五輪 YouTube:https://youtu.be/r5tjHPGtyNc

しかし、もっと若い頃は、素朴で、どこか庶民的で、不器用そうな、シャイな、気取りのないポーズで、それが良かったです。ン〜〜ン。トゥー・シャイシャイ・ボーイね!(※2)。
それはそれは、スーパースターらしくない、あどけなさ、に魅力がありました。

で、一たびスタートし泳ぎだすと、他を圧倒する世界一のスピード。

しびれます。一発ノックアウトです。

そんな人気者のピーター・ファン・デン・ホーヘンバンドですが、

ピーター・ファン・デン・ホーヘンバント問題(※1)」なる、抱腹絶倒のブログを発見しました。

最近めっきり減った、文章で楽しませてくれるブログです。陣内孝則のコントを彷彿とさせます。

日本中が、この問題に、いかに熱くなっていたかが、よく分かります。

ここまで笑い話にしていいものか、ちょっと心配になりますが、近代不世出の、文章表現力です。どうぞお読みください。↓

http://www.1101.com/athens2004/Hoogenband.html

このブログをかいつまんで言うと、

~イアン・ソープのことは、「ソープ」と言うくせに、ピーター・ファンデンホーヘンバントは絶対に略さない~何故か?〜
この世紀の大難問、この解明に果敢に挑んだ物語。です。

(※1: 名前は英語表記では、Pieter Van den Hoogenband で、最後がdなので、日本語による記載は最後は「ド」と書かれているものが多いので、このブログは「ド」にしましたが、オランダ語に詳しい方の解釈では「ト」に近いとのことですので「ト」も正解でしょう。いずれにせよ、題名として扱い「ピーター・ファン・デン・ホーヘンバント問題」と呼ぶ場合は、これは筆者の創作語、固有名詞と捉えて「ト」と表記することにします。追記:現在、高校の教科書では、ネーデルランドではなくてネーデルラントと表記されています。)

(※2: Too Shy Shy Boy!は、1992年にリリースされた小室哲哉サウンド、観月ありさが歌った名曲です。)

次に、身近なところで、日本国内に目を向けますと、

名前の扱いについては、面白いことがありますね。。

日本にも「アナウンサーが、必ず、名前をフルネームで呼ぶ競泳選手」がいましたよ。
覚えていますか?


そうです。


ロンドンオリンピック、個人メドレーの代表、静岡県裾野市出身、

高桑健」です。

まてよ。

そうですね。

そうか。

「高桑健」を「高桑」と呼ばずフルネームで呼ぶのは、詳しく説明しません。ウケ狙いです。でも、そうばかりではない。「瀬戸大也」も「瀬戸」と苗字だけ呼ぶことはまずない。しかし。「北島康介」は「北島」と呼ぶことも、そこそこあったような記憶がある。「萩野公介」も、「萩野」と呼ばれることが、そこそこあるような印象がある。

この現象をどう理解したらよいのだろうか。

実況のアナウンスは、原則としては、フルネームで呼ぶことになっているのだろうか。

それが原因で「ピーター・ファン・デン・ホーヘンバント問題」が持ち上がって来たのではなかろうか。

最後に、水泳ファンなら忘れられない、歴史に残る名勝負を紹介しておきます。

私が選ぶ頂点に輝く名勝負
ピーター・ファン・デン・ホーヘンバンド vs. イアン・ソープ

2000年シドニー五輪です。稀代のヒーロー、オランダのピーター・ファン・デン・ホーヘンバンドは、敵地、水泳王国、オーストラリアのシドニーに乗り込みました。
開催国の期待を一身に背負う超星、イアン・ソープと、真っ向から勝負しました。ピーター・ファン・デン・ホーヘンバンドは世界新記録(準決勝と全く同じタイム)でイアン・ソープをねじ伏せました。世界中の人々の鳥肌が立ちました。その200m自由形決勝の様子をご覧ください。

↓このYouTubeは、非公開にされてしまうかも知れません!

動画を別ページで表示します(クリック)。

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ピーター・ファン・デン・ホーヘンバンド vs. イアン・ソープ vs. マイケル・フェルプス

もう一つ、こんなレースがあっていいのか。この3人が揃っている。凄い。あっていいのか。イアン・ソープ、ピーター・ファン・デン・ホーヘンバンド、マイケル・フェルプスの3人です。2004年アテネ五輪200m自由形決勝です。ソープが勝ちましたけどね。

動画を別ページで表示します(クリック)。

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