【DTM考察】Apple Intelligence〜Macに、かかりつけの医者がやってきたのか?!

つい最近、2024年6月11日に、Appleが、Apple IntelligenceというAIの導入を発表しましたが、Appleはハード&ソフトを一体として開発している強みとして、この Apple IntelligenceというAIを、 一つの装置内の隅から隅まで適用できることにあります。具体的には、その装置内において、ユーザーの指示に基づいて、自らが考え、プログラムを実行する。そうしたことが可能になる、そのように想像します。今回は、特に、Macでのその利用に着目します。

Apple Intelligence

音楽制作者、DTMerの悩み

私はDTMの専門家ではありませんが、約20年コツコツと趣味としてやっていて感じることがあります。気が乗らない時期に数年、DTMから遠ざかることがあります。

普通のユーザーは、将来やるかどうかも分からないDTMのために、このMacやPCを手付けず温存しておこうとは夢にも思いません。DAWや音源ソフトは、悩みながらそのまま残して、MacやPCのOSのバージョンアップをしたり新機種に乗り換えたりします。その都度、音楽関連ソフトからエラーや警告が出ますが、音楽制作を今すぐやるつもりもないので、面倒なので、放っておきます。

そして年月が経ち、定年を迎え、老後の趣味として、「ボケ防止のために音楽制作なんか最適。」と思うわけです。しかも自分は過去経験してるからスキルはある、再度やりやすいと思うわけですね。

そして、5〜10年前に作った、オーディオやMIDIデータを、再生しようとする。しかし、動かない。当時の無料プラグインが動かない。当時外付けHDDで動いていたが今は動かない。あれこれ調べようとする、音楽制作ソフトは殆どが欧米製ですので、全部が英語といっていいです。運よくそのアップデートが見つかったとしても、その支払いは詐欺じゃないだろうな、とか色々なことが心配になる。高齢になれば尚更なこと。

おそらくこの時点で、過去の経験者で再挑戦しようとする人のほとんどが挫折するのではないでしょうか。

Cubase

実は、過去の経験者どころではありません。今、やっている人でも、最近の頻繁な、ハード機器、OS、DAWの更新に辟易として、辞めていく人も多いわけです。しかも音楽マーケットの単価が激下がりのことに加え、音楽制作ハードソフト製品は殆ど欧米製のためドル建値であり円安により爆値上がりになり、おそらく輸入販売業者は火の車、日本人のやる気を失わせています。日本では音楽では飯は食えないと。

分かって欲しいのは、DTMerが、憂鬱になるのは、実は、新しい機種やOSが発表される時です。「また、色々対応しなければならない面倒な時期が来たな。アップデートしようかどうしようか。」そのように逡巡するわけです。

ChatGPTは、未来は弱いが、過去に強い!

ChatGPT3.5に、

私

Cubaseについて質問しますが、どのバージョンまでなら回答可能ですか?

ChatGPT
ChatGPT

私の知識は2023年10月までの情報に基づいていますので、Cubaseについてはその時点までの最新バージョンに関する質問にお答えできます。Cubase 12がリリースされている時点の情報まで対応可能です。それ以前のバージョンについても対応できますので、具体的な質問を教えてください。

今現在、2024年6月です。とすると、半年前の情報まで蓄積されるようになったということですか。しばらく前は、確か2年前までの知識しかなかった、と記憶します。

そうか。1年猶予を考えれば大丈夫か。周回遅れか。

なんとなく光明を感じてきました。

新しきをたずねて古きを使う。

そう。ちょっと手順を考えてみよう。

1 macOS Sequoiaローンチの1年後、私が今使っているmacOS VenturaからSequoiaへ移行する。

2 Apple Intelligenceに以下の依頼をする。

(1)今MacにインストールされているCubase12で、Mac及び外部SSDにある音源ソフトの使用診断書を作成させる。
 1)そのまま使用可能なものをリストアップさせる。

 2)そのまま使用不可能なものをリストアップして、対策をネットで調べ記述させる。

(2)<人の作業の方が適当か>
そのまま使用不可能なものについて、バージョンアップなどで費用が発生するなどは購入するかどうかの判断をし、人間の作業で購入する。

(3)そのまま使用不可能なもののうち、可能にしたい分は、設定変更、データの置き場所変更など必要な治療方針を作らせる。

(4)作業全体の流れのいわば治療計画書を作らせる。

(5)Apple Intelligenceに実行してもらう。

つまり今から1年後、Sequoiaは約1年の古さがある。Cubase12は数年経つ古さがあり、音源ソフトも1年以上の古さがある。古いことに意義がある。そこまで古さを保って、Apple Intelligence(ChatGPT)を使えば大丈夫ではないか、と考えます。というか、どんなものでもローンチされてから1年後以降に入手するようにすれば、Apple Intelligence(ChatGPT)が情報を貯めて、適切に答えを出してくれる。そういうことですね。

ん〜ん。これは、全世界の人々のあらゆるモノ・サービスの購買行動に影響が出そう。新製品は1年間は売れなくなる?!

Macの医者!

ともかく、これは凄い。最先端のAIを使って、古い過去のことを調べ、自分の体を診断する。そしてその治療方針を作る。治療を実行する。今まで簡単に捨てていたものが捨てなくてよくなり、モノを大事に長持ちさせることになる。そう。まさにここ。特に高齢者はお金がないというかお金を増やす能力がない、新しい事を覚える脳力がない。過去のモノを未来でも使えるように治療・チューニングしてくれるということだから。これはもう、人類の夢。エコでSDGs。

わかりやすく言うと、Macに、お医者さんが、いつもいるようになったイメージ。

いらすとや


実は、このコンセプトは、かなり昔からあります。エキスパート診断システム(エキスパートシステム)と呼ばれるもので、病院の医療診断、機械の故障診断など多方面で活用されています。最近は、AIの進歩に伴い、目覚ましく進歩しています。Appleの狙いは、このコンセプトを、業界レベルの活用から、一人ひとりが活用できるようにすることにあるのでしょう。拍手ですね👏

それは凄く分かる。

さあ、どうかな。

実用という点では、まだ、ちょっと期待し過ぎでしょうか。

以上。

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