はじめに
コード作成って何?なんとも刺さりの悪い言葉なのですが、昔からある言い方に直せば、「コンピュータプログラム」のことです。これが長ったらしいので、コードと呼んでいます。英単語ではcodeです。音楽で使う和音を意味するコードはchordですね。綴りが違います。能書はこのくらいにして中身に入ります。
ポイント解説
ChatGPTからGeminiへ
私のプログラム作成のパートナーは、はじめはChatGPTでしたが、最近になってGeminiへと移行しました。 その理由は開発してきたコードが増えて全部を記憶させて開発に利用することが困難になってきたからです。単価あたりの知識記憶容量がGeminiはChatGPTの約10倍あったのが決め手でした(2026年1月時点)。従って、これから説明する「知識の循環システム」が低コストで実現できるからです。
ただし生成AIの選択ですが、将来どうするか全く分かりません。というのは、毎月くらい各社から高性能のモデルが登場して目移りするからです。ただ、GeminiはGoogle製なので、デジタルアセットの作成から利用、廃棄に至るインフラをほぼ全て提供できるGoogle内にいるので、今のところ一番底力があると思えます。Appleが本気を出せば別ですが。
それでは、私が実践している**「コード(スクリプト)作成のエコシステム」**について、お話ししようと思います。
1 開発:AIとの対話から生まれる「動く形」
私のプログラム開発は、Geminiとの「対話」から始まります。 実現したいアイデアを、そのままAIに投げかけてみる。そこから質疑応答を重ね、ロジックを磨き、コードを作ってもらいテストを繰り返すというやり方です。
最大のメリットは、自分の都合のいい時間に作業ができること、構文のエラーに悩まされる時間が減り仕組みづくりに集中できることでしょう。まずは**「動く形」を迅速に作り上げる**ことができる。これが、このシステムの第一の魅力です。
2 見える化:情報を「資産」に変えるひと手間
完成したコードをただ保存しておくだけでは、後で活かせません。「あれ、このpythonは何をするものだったかな?」と迷子になってしまいます。
そこで私は、必ず**「コードの見える化」という工程を挟みます。 具体的には、Geminiにコードの「日本語要約」**を作成させ、それを冒頭に添付したtxtファイルを生成し、「ITスクリプト管理」フォルダへ収めます。
さらに重要なのがセキュリティです。 独自のルール(key_patterns.txt)に基づき、個人情報やAPIキーを機械的に「XXXXX」などへと置き換えます。こうして生成されたクリーンなファイルを、公開用の scripts_pub フォルダへ移動させます。 少し手間に見えるかもしれませんが、この工程が、「誰でも使える汎用的な知識資産」へと変身させるのです。
3 公開と共有:ブログと「自分専用Gem」
こうして整えられた知識資産は、2つのルートで新しい価値を生み出します。
一つは、このブログです。 WordPress上の「公開スクリプト一覧」として整理し、訪問者に自由に役立てていただけるリソースとして開放しています。
そしてもう一つが、**Geminiへのフィードバック(還流)**です。 これらのスクリプト群を「知識ソース」としてリンクした、私専用のGem(カスタムAI)を構築します。これはユーザーへのサポート窓口になると同時に、私自身が次のコードを生成するための、最強のデータベースになってくれるわけです。
4 終わりなき進化のループ
このシステムを運用していて改めて気づく最大の利点は、**「予習が不要」**になったことです。 プログラムに不具合が見つかったり、改善したくなったりした時、私のGeminiには既に過去のコードが「知識」として埋め込まれています。特段の準備をすることもなく、速やかに修正や拡張の開発に着手できるのです。
修正して得られた新たな知見は、またシステムを通って知識ソースへ戻っていく。 回せば回すほど、AIは私の意図やコーディングの癖を深く学習し、精度が増していきます。まさに、終わりなき進化のループと言えるでしょう。
5 ファイル管理系のアプリの生成・実行を、Antigravity任せにするのは禁物
動画を作った後で、画像を手直ししましたが、「Antigravity」という、コードを作るだけではなくて実行テストから完成までやってくれるアプリを使えるようにしました。見てるだけで勝手に作業をしてくれる夢のようなアプリです。ちなみにmodelとして大人気のClaudeも指定できます。しかしですね、非常に怖い側面を持っています。エンタメあるいは書類作成用途は、この「Antigravity」をぼおっと見てるだけでいいかも知れません。しかし、ファイル管理系のアプリ作成の場合は、作業を丸投げするのは、やめた方がいいです。「大事なファイルを消された!」という大失敗があちこちで起きているようです。
ファイル管理系のシステムを生成する場合は、
Geminiにコードを書いてもらう→コードを実行ファイルにペーストする→Geminiに作ってもらったコマンドをターミナルに貼り付け実行する→ターミナルの返答をGeminiに報告する→正常に動くまで修正する→完成→コードをローカルのtxtファイルに保存して日本語要約を更新する→公開用ファイルを生成する
※注意:コードに秘匿性のある文字列が含まれる場合は、そのチャットを、あとで削除するのが望ましいです。
といったようにバトンリレーに人が挟まるような、慎重な形がよいと考えます。
【おわりに】高齢者のAIとの付き合い方
今回は「プログラム作成」を例に挙げましたが、この**「情報の整理・変換・再学習」という循環**は、文章作成や研究、あるいは趣味の記録など、あらゆる分野に応用が可能だと感じています。
作業の進め方は、ゴールまでの間をステップ化して、少しずつ着実に進む方法がベストです。
私は高齢者ではありますが、こういった新しい技術は、若者だけのものではありません。むしろ、これまで蓄積してきた多くの知識や経験を整理し、形にするためにこそ、AIというパートナーは大きな力を貸してくれるようにも思えます。 高齢者にも役に立つ「上手い使い方」がまだまだありそうな気がしています。
以上




