オレンジ色の時計台 ( A Clock Tower Orange Colored )

だいぶ黄ばんだ、シュガー・ベイブの「SONGS」
だいぶ黄ばんだ、シュガー・ベイブの「SONGS」

私が持っているLPレコード5枚のうちの一つ(以前の台風で倉庫が飛び、倉庫に入れてあったLPやカセット、CDは全滅したが、運良く、家の中に残っていた。)である1975年発表のシュガー・ベイブの「SONGS」。LPは数枚ありますが、レコードプレーヤーがないのでアナログ音を楽しめません。

Amazon music のダウンロード販売で聴いてみました。
「SONGS」は、山下達郎と大貫妙子の個性が光りながらも、バランスが取れた素敵な曲揃いです(残念ながらYoutubeにはオリジナルは発見できません)。

この自作曲については、そんな二十歳の頃のイメージが浮かびました。あくまで空気感ですけど。

時計台に夕陽が重なっている。

時を振り返っている。

傷心、悲しみ、挫折、もあれば腹を抱えて笑い転げた日もあったのだが。

時は、いつも少しずつ優しく、心を開かせ前向きにしてくれる。

今日もオレンジに暮れるが、明日はまた群青を運んできてくれる。

しかし人間は不思議だ。傷心と夢が、悲しみと喜びが、怒りと思いやりが、同居できる。

ロボットでは無理だろう。

出来上がった曲は、SONGSにある曲とは随分異なり、感傷的で、むしろMISIAの雰囲気に近いし、ダリル・ホール&ジョン・オーツのような雰囲気も混じってしまいました。でありながら、こんな曲がSONGSの中にあってもいいのになあ、と勝手に思っています。
(May.2016)(Cubase)