ChatGPTを自動で操作して要約+保存するMac用スクリプト

~無料版でも動く、ローカル完結の超シンプル連携法~
ChatGPTでテキストを要約したいとき、毎回アプリを開いてコピペするのは意外と手間です。そこで、AppleScriptとChatGPTデスクトップアプリを連携させて、「クリップボードの内容を自動でChatGPTに貼り付け→要約→テキストファイルに保存」までをワンクリックで完結させる仕組みを紹介します。ChatGPTの無料版でも動作し、APIキーや外部サービスは不要。Macだけで完結する安全・簡単な方法です。

字幕一覧(クリック)

(00:00:00) ChatGPTによる日本語要約とTXTファイル保存のかんたん化
(00:00:20) 今回は、ChatGPTの活用ということで、わかりやすい使い方を紹介します。
(00:00:36) 色々なスクリプトや書類が存在しますが、それを要約して、日付を付けて、保存する 
(00:00:47) それが簡単にできれば結構便利です。
(00:00:52) ちょっとやってみましょうか。
(00:00:55) 今、ChatGPTでPythonのスクリプトを書いてもらったとします。
(00:01:05) こういうものですね。
(00:01:09) このPythonのスクリプトが、迷子になった場合、その中身が全く分からなくなってしまうので、
(00:01:19) 要約した内容を付けて、日時を付けて、タイムスタンプを付けて、そして本文を添えて
(00:01:29) 保存するという形にしたいと思います。
(00:01:36) 今ここに、Pythonスクリプトが出来上がっていたとします。
(00:01:42) ここで、「コピーをする」を押します。
(00:01:46) コピーしました。
(00:01:49) 次に、作っておいた、CHATGPT用の要約、TXT保存のアプリですね、
(00:02:02) これをSTREAM DECKから起動します。
(00:02:09) そうすると、この内容を保存しますか?ということで、 
(00:02:15) スクリプトの先頭の120字をこのように紹介してくれます。   
(00:02:21) 間違いがないかの確認です。
(00:02:25) 続行を押します。
(00:02:29) 次に、ChatGPTによる要約を挿入しますか?と聞かれます。
(00:02:35) はい、を選びます。
(00:02:38) そうするとChatGPTが走ります。
(00:02:43) 非常に短い時間で、今のスクリプトの内容を日本語で300文字以内で、説明してくれます。
(00:02:58) 自動処理についての説明、となっています。  
(00:03:04) 次にこれを、ChatGPTによって要約された文章をコピーします。 
(00:03:13) 次に、取得を押します。 
(00:03:23) すると、この先頭に出来上がります。 
(00:03:36) 先頭に、日時が入っています。次に、要約が入っています。そしてその下に、ずっとスクリプトが入っています。
(00:03:51) という形の保存用のファイルが出来上がります。
(00:03:59) 次の活用例を紹介します。
(00:04:05) 今ご覧のように、英文があります。 
(00:04:11) この英文を日本語に翻訳して、日本語で300字以内に要約したものを作ります。 
(00:04:22) そして、日時と要約とこの本文ですね。これを3点セットにして一つのファイルを作ります。
(00:04:34) やってみます。
(00:04:39) このようにして選択します。コピーを押します。次に、 STREAM DECKのアプリを起動します。
(00:04:45) コピーを押します。
(00:04:49) 次に、SREAM DECKのアプリを起動します。
(00:04:58) この内容を保存しますか?ということで文章の先頭の120字の紹介があります。 
(00:05:06) これで間違いなしということで続行します。
(00:05:10) ChatGPTによる要約を挿入しますか?はい。
(00:05:20) この場合、時々、すぐに起動せずに下のボックスに英文が入ってしまうことがありますので、   
(00:05:28) その場合は、焦らずに、右側のこのボタンを押します。
(00:05:40) そうすると速やかに、翻訳がされます。
(00:05:49) これは、記事の無断転載を禁止するような説明になっています。
(00:05:57) これをコピーします。
(00:06:08) そして、取得を押します。
(00:06:17) そうしますと先頭に、一つ出来上がっています。 
(00:06:27) 内容を確認します。
(00:06:32) 日時、次に要約した文章、その下に英文の本文が入っています。 
(00:06:45) これでいいですね。
(00:06:54) 最後に、3つ目の例を紹介します。
(00:06:59) URLですね。
(00:07:04) ご覧のように、一つURLがあったとします。
(00:07:09) このURLの中身を、300文字以内の日本語で要約して、日時、要約、本文と、いや本文といっても、このURLだけですが。
(00:07:27) それを一つのファイルにします。
(00:07:31) やってみます。
(00:07:38) コピー
(00:07:46) ChatGPT用要約TXT保存のアプリを起動します。
(00:07:52) この内容を保存しますか?続行。
(00:07:58) ChatGPTによる要約を挿入しますか?はい。
(00:08:18) 要約が済みました。
(00:08:23) どうもスマホを公共の充電器に接続すると、データを盗まれる危険があるので注意してください、という文章ですね。
(00:08:43) この文章をコピーします。 
(00:08:51) そして取得をコピーします。
(00:08:56) そうすると、一番上に今の内容が入ってきました。
(00:09:05) ご覧のように、一番上に、日時、要約、内容、まあ時々文章が変になっている場合もあるのですかね。   
(00:09:19) これは、保つかな。
(00:09:24) その辺は、愛嬌ですね。
(00:09:29) それからURLと、いう形になります。
(00:09:37) 以上のように、3つ活用例を紹介しました。

ポイント解説

■ スクリプトの流れ

  1. クリップボードのテキストを取得
  2. ChatGPTアプリを自動起動
  3. 要約プロンプトを自動入力(例:「以下のテキストを日本語で300字以内に要約してください」)
  4. ChatGPTが要約を生成
  5. ユーザーが要約をコピー
  6. 指定フォルダにテキストファイルとして自動保存

保存ファイル名は「YYYYMMDD-HHMMSS_タイトル.txt」という形式で、
例:/Volumes/NO3_SSD/Dropbox/dropbox_1/ChatGPTによる要約と本文/ に保存されます。

■ 実装の手順

(1)下の青色のボタンから、スクリプト(txtファイル)をダウンロードします。
(2)スクリプトエディタで、例えば”Save_Clipboard_with_Summary”と名前つけて、スクリプトファイル”Save_Clipboard_with_Summary.scpt”として保存します。
(3)(a)Stream Deckからは”Save_Clipboard_with_Summary.scpt”が直接呼べます。
(b)クイックアクションからの起動は、Automator→クイックアクション→ワークフローが受け取る現在の項目:テキスト、使用できるアプリケーション:任意のアプリケーション→「AppleScriptを実行」のボックスを置く→(4)
(4)run script (POSIX file “/<あなたのファイルパス>/Save_Clipboard_with_Summary.scpt”)
(5)アプリ名を例えば”ChatGPT要約付きTXT保存”として保存します。

■ 操作方法

使い方はとても簡単です。
要約したいテキストをコピーし、このアプリを実行するだけ。
ChatGPTが起動して自動で要約を生成し、その結果をコピーすればファイルが自動保存されます。
これで「ChatGPTで要約→保存」までが一瞬で完了します。

さらに、右クリック(コンテキストメニュー)から呼び出せる「クイックアクション」として登録しておくと、
ブラウザやメモアプリ上でテキストを選択 → コピー → 右クリックで「要約して保存」を実行、
という直感的な操作が可能になります。
Mac標準のAutomatorで簡単に登録できるため、日常の作業フローに自然に組み込めます。

■ 注意:アクセス許可が必要な場合があります

クイックアクションを使って、Safari・Chrome・メモ・PDFビューアなど
さまざまなアプリからテキストをコピーして要約に取り込む場合、
まれに「エラーが出る」「テキストが取得できない」ことがあります。

これは、そのアプリのテキスト内容へのアクセスが macOS で制限されているためです。
その場合は以下の手順でアクセスを許可すると解決します。

対処方法:
1. 「システム設定」→「プライバシーとセキュリティ」を開く
2. 左側のメニューから「アクセシビリティ」または「フルディスクアクセス」を選択
3. 使用しているアプリ(例:Automator.app、ChatGPT.app、または実行中のスクリプトランチャー)を追加してオンにする

この設定を行うと、ブラウザ・PDF・Word・メモアプリなど、
どのアプリ上でもクイックアクションを安定して利用できるようになります。
特にAutomator経由でスクリプトを動かす場合は「Automator.app」へのアクセス許可が重要です。

■ TextEditでクイックアクションが出てこない場合

TextEditでテキストを選択しても、右クリックメニューにクイックアクションが表示されない場合があります。
これは、TextEditがリッチテキスト(装飾付き)モードになっているとAutomatorが対象外とみなすためです。

💡 対処方法:
1. メニューの「フォーマット」→「標準テキストにする(⌘⇧T)」を選択し、プレーンテキストモードに切り替える。
2. 再度右クリック → 「クイックアクション」を確認。

すると、「ChatGPT要約付きTXT保存」などのワークフローが表示されます。

⚙️ Automatorの設定で特に重要なポイント!

Automatorでクイックアクションを作成するときは、
上部の設定欄にある

「ワークフローが受け取る現在の項目」

の指定を 必ず「テキスト」に設定してください。
ここが「リッチテキスト」や「ファイル」のままだと、
TextEditではメニューに表示されません。

正しい設定:
• ワークフローが受け取る現在の項目:🟢「テキスト」
• 使用できるアプリケーション:🟢「任意のアプリケーション」

この設定を間違えると、メモでは動くのにTextEditでは出ない、という現象が起こります。

🔸ポイント:Automatorの「受け取る項目」は“入力タイプの宣言”に相当します。
TextEditがプレーンテキストを出すときだけ、この条件に一致します。

🧭 Stream Deckでの活用(おすすめ)

クイックアクションも十分便利ですが、Stream Deckを持っている方は、こちらを使うのがおすすめです。

Stream Deckは、右クリックメニューではなくAppleScriptやShellスクリプトを直接起動できるランチャーです。
そのため、ChatGPTアプリのようなWebView上のテキストでも問題なく実行できます。
つまり、どんなアプリや画面上でも「コピー → ボタン一発」で要約+保存が可能になります。

▶ Stream Deckでの設定例
1. Stream Deckアプリを開く
2. 「System」→「Open」または「AppleScript実行」アクションを追加
3. あなたのスクリプトファイル(例:Save_Clipboard_with_Summary.scpt)のパスを指定
4. ボタンに「要約して保存」などの名前やアイコンを設定

これで、どんなアプリ上でも:

テキストをコピー → Stream Deckボタンを押す → ChatGPTが自動要約 → Dropboxに保存
という流れをワンアクションで実行できます。

▶ 併用のすすめ
• 普段は右クリックのクイックアクションで十分
• ChatGPTアプリやPDFなど、クイックアクションが反応しない場合はStream Deckで実行

両方に同じスクリプトを指定しておけば、操作感を統一しつつ、どんな環境でも動く構成になります。

■ 利用のポイント

• 無料版(GPT-3.5)でも問題なく動作します。
• 英語記事や長文を正確に要約したい場合は、GPT-4またはGPT-5(ChatGPT Plus)を推奨。
• すべてローカルで完結し、外部通信やAPI設定は不要。
• 要約と手入力タイトルのどちらにも対応し、ファイルは日時順に整理されます。

■ 応用例

プログラミングスクリプトの日本語要約もさることながら、

英語→日本語要約版
• 翻訳+保存版
• URL要約版(👉「質問してみましょう」のボックスにURLが入った状態で待ちになる場合は、右のボタンを押して動作させる)

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