【Battery4の使い方】~「Fruits Street」の改善

2021.7.9

Battery4のMacOSへの対応ですが、遅れています。現在、21年7月ですが、今だに、MacOSは、Catalina(MacOS10.15)を使っています。Big Sur(MacOS11)については、Native Instrumentsの互換性情報において、Battery4が「X」になっているためです。


2017.12.23

久しぶりの「音楽制作」での投稿になります。DAWなど音楽制作アプリの進歩は目覚ましく、私は、どんどん置いてきぼりになるように感じています。ただ、難しくなさそうに思えたら、色々と試してみよう、と思います。

今日はそんな中から、Battery4というプラグインについてです。これは、サンプリングしたAudioデータを、あたかもMIDIの打ち込み、入力のように扱う道具でして、リズムセクションを作成するのに適していると思われます。

以前作った曲に「Fruits Street」がありますが、この中間部の工夫をしてみたいと思います。この曲のイメージは、実りの秋、欧州の果物市場(マルシェ)とその先の広場の風景です。中間部は、果物市場マルシェを通り抜けて、広場に出ると、そこで、出し物のアイリッシュ・ダンスが始まる、それをイメージしていましたが、その様子の音が、うまく表現されていないので直したいと思っていました。

※但し、本場でのアイリッシュ・ダンスは、ソフトシューズの場合も多いらしいです。タップダンスのように靴の音を楽しむもの、とは限りません。

◆ まず、元ネタとする靴の音を探します。自分で作ってもいいですが、Mutantという、著作権フリーの効果音が入ったアプリ、を持っていますので、ここから利用します。

Mutant

◆ CubaseにAudioトラックを作りそこへ、ドラッグ&ドロップします。

CubaseにAudioトラックを作り、そこへMutantのAudioデータを取り込んだ。

◆ 次に、Audioファイルは、靴の音が、連続して入っていますので、そこから、一歩分だけのコツンという一つだけの音を、Waveファイルで書き出します。

Audioデータの、一歩分の音だけ、範囲を選択する。
Waveデータとして書き出す。

◆ インストルメンタルトラックを作り、そこへBatteryを組み込みます。立ち上げるとこんな感じです。各セルは、まだ空っぽです。

◆ ここへ、先ほど作ったWaveデータをドラッグ&ドロップします。靴の音は、ハイヒール、靴、コンクリートなど、いくつかのパターンがありますので、とりあえず、3パターンから各々8〜10個くらいWaveデータを作りました。それらを全部、ドラッグ&ドロップします。

MIDIトラックでの呼び出し位置ですが、下のように、例えば、「171223 足音28 」の音程は、Key Range に表示される「G2」になります。

◆ 例えば、以下のように、MIDIの打ち込みと全く同じ方法で、音が出ます。

◆ ここで、「Save Kit As」を選択、して保存します。

保存先は、Macの場合、デフォルトでは、「 書類フォルダ- Native Instruments – Battery 4 – Kits 」が指定されています。ここで適当な名前を付けて、Patch+samplesを選んで、保存します。

このように保存すると、Library – User と選択すれば、自分が作成したオリジナル音源のリストが表示され、様々な曲で、異なるDAWで、使用できるようになります。

これを怠ると、度々、警告が出ます。

基本的には、行う作業は以上です。やりだしてしまえば、簡単な作業です。高齢者でも、このプラグインなら、使える範囲かと思われます。

さて、その後は、いつも通り、音作りを行います。これは、省略できません。


それでは、具体的な成果です。

「Fruits Street 」という曲の中間部ですが、改善前は以下です。(これはこれで、落ち着いた出来にはなっているのですが。。)

Batteryで作った靴音を、元々のドラムに重ねると、こんな感じになりました。

更に、全部を重ねて聴くと、以下のような感じです。

そして曲全体を通すと以下のようになりました。(更に別の変更を加えているかも知れません)。

以上です。

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