懐かしのムーンライト( Moonlight Nostalgia )

今年の「春のお菓子」シリーズですが、森永の「ムーンライトクッキー」を採用させていただきました(昨年はブルボンの「ガトーレーズン」でした。)。その理由は、発売から約半世紀にもなるが安定した人気、食べていることに気付かないほど素朴で飽きの来ない味、にあります。ちなみに、私はメーカーからは一切頂き物はございません。

三月は短い。
移り変わりが激しい。
主役が、梅、桃、桜と変わる。
合格発表がある。
人事異動がある。
もう四月の頭に新たな生活になるのに、ギリギリの三月末でそれが決まった、という経験をお持ちの方も多いことだろう。

特に受験生。合否の結果次第で、ガラッと行き先が変わってしまうだろう。
希望通りの結果を得られる人は、半分いるだろうか。
気候は明るく暖くなるのに、自分の心は、靄がかかったまま。
合格発表から、たった数週間の間で、迷いを振り払って行き先を決める。
人によっては人生目標までガラッと変わってしまうわけだから、
ある意味、残酷な数週間になる。

そんな人生の岐路であるにせよ、ないにせよ、やはり三月後半は、多くの人が、次の一年間をどう過ごそうか、と悩む。

そんな普通の日本人の姿がある。
そうした気持ちを書き留めて、整理してみる。
ぼおっと窓から外を見やるとき、その時の、お助け役が、「春のお菓子」だ。
だから、春のお菓子は、明るく、優しく、甘く、であることが求められるのだ。
頑張れ、ではない。頑張った。その結果が今なのだから。

(Mar/2018)(Cubase)