【STREAM DECK】目的別に作業をしながら〜ブラウザを切り替えて安全に使う


2022.12.24追記:Macの新OS,Venturaに更新しました。Elgato Stream Deck.appを再インストールしたら、一部、動作しない、ボタンのアイコンが変えられた、という状況になり手作業で修復しています。これに伴う項目の追加 <4>-2)-2


<STREAM DECKで目的別に作業を集約する>
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高齢になってくると、次第に細かいことを覚えられなくなってきます。思い出せなくなってきます。

それから高齢になってくると、アクセルとブレーキを踏み間違えるような、重大な判断ミスを起こすリスクが高くなります。

よく言う知恵は「書いて貼っておけ!」。

最近、テプラをよく使うようになりました。

そこへ重なってくるのがIT化の波ですね。

今回は、YouTubeなどで紹介多数、映像や音楽クリエイターの中では大人気の「STREAM DECK」という製品なのですが、これは、まさに「テプラ」と「IT」の合体です。高齢者のアクセシビリティの向上」という観点からも役に立つと思えるので、取り上げてみます。

ポイント解説

<1> ざっくり、STREAM DECKはどのように便利か

パソコンで作業をするとき、何らかの操作を選択するのですが、普通は二つの方法があります。一つはアプリの上段か下段にあるメニューバーから「コピー」や「ペースト」を選ぶ、あと一つはキーボードのショートカット「⌘+C」、「⌘+V」を押す、です。ショートカットは慣れると何も意識せず手が動くようになるとはいえ、やはり「ボタンを押すだけ」の方が早いと思います。

あまり機会はないと思いますが、例えば、決まった箇所のセルを選択する→数字を入れる→結果のセルへ行く→結果をコピーする→別の箇所へペーストする。この作業を1000回やるとしたら、4つの動作をボタンに設定できたら便利です。

それではCOMさんの紹介ビデオをご覧ください。

COMさんのビデオは、この製品の機能の魅力に焦点を当てた紹介になっています。他の方には、Zoomを使う、配信する、動画制作、音楽制作、といったある種の作業のカタマリをこの盤面に載せる方法を紹介するビデオになっているものも多いです。

私の紹介も「なるほど」と思ってもらえれば嬉しいです。

<2>ヤドカリ型業務の置き場所として

今回私は、業務の塊の一つとして自治会業務を持ってきましたが、PTA、サークル活動、組合、NPOなど何でも同じことです。それで、そうした組織活動において三役・部長など役職になる場合は、任期末に後任に役職の仕事を引き渡すことになります。殆どの組織は小さく、事務員も事務所もありませんので、紙ファイルをドンと手渡しです。この紙ファイルをドンと手渡しされる→作業をする→紙ファイルをドンと次の人へ手渡しする、この基本の流れは変わりませんが。しかし、エコ社会実現に向け、「紙ファイル」の部分は、「データそのものは電子化され、必要に応じて印刷したりパソコンに表示したりする」という形に変化が進んでいます。

仕事の多い役職には、組織からノートパソコンを貸与するのが分かりやすいです。しかし仕事が多いと言っても、パソコン1台となると、そのほんの一部を使っている感じ。エコじゃない。。。壊れたらどうする。

そこで出てくるのが、自分のパソコンを使う、「ヤドカリ型」です。

<3>STREAM DECKを使おうと思った一番の動機〜個人情報を漏らさないようにすること

「ヤドカリ型業務」の発想に、もう一つ着眼を加えます。

以前からMacを使って、細々と、音楽制作、ブログ作成、IT関連、その他の作業を行っていました。そこへここ数年、自治会の仕事がどどっと入ってきました。自治会の仕事もパソコンやインターネットを使うことが多くなっています。

必要な持ち物は、

Googleアカウントと、EXCEL、WORD

これだけなので、殆どのパソコンで動くことになります。

Googleアカウントとパスワードを後任者へ伝えるだけで移行できるのは、革新です。

しかし、
個人のパソコンで自治会の作業をすることになると、

個人のGoogleアカウントと自治会のGoogleアカウントが複数存在することになります。

その場合にウッカリミスが起きやすいです。

自治会のGoogleアカウントで開いたChromeでAmazonのサイトを開き、個人のIDとパスワードを入れて個人の物を注文する、ご丁寧にそのIDとパスワードを保存してしまうというミス

そのことに気付かないまま、後任者に引き継ぎしてしまうと、後任者は、なりすまして、買い物ができてしまう(まあ、そんな悪い人は少ないと思いますが)。


アクセルとブレーキを踏み間違えるようなミス。

ただ、その間違いを犯すのは自分自身、自分自身で防衛する方策はないのか。

そこで思いついたのが、この機器を使うことによって、

目的別にプロファイルを作ること。
個人IDとパスワードを入力するWebサイトは、個人のアカウント(Googleアカウント、iCloudなど)でしか開かないようにすること。

です。

そうそう。それと大事なこと。たとえヤドカリ型の使用にしても、自治会など公的な作業のデータは全て、別のフォルダかデバイスに格納するようにしましょう。

<4>AppleScriptをSTREAM DECKへ書き込んで、Googleアカウントの切替を行う

以下ですが、Automatorでappを作り、STREAM DECKでappを「開く」で起動できれば、それで成功ですが、私の場合、Macの「セキュリティーとプライバシー」でのエラーが解消しないので、以下の方法を取りました。

<4>-1)AppleScriptを使ってChromeのユーザーを切り替える

Chromeのユーザーは、現在私の場合、下図の1が個人、2が某目的、3が自治会、4が某目的という使い方になっています。

AppleScriptについては、「IPHONEアプリ個人開発とライフハック」さんの記事の中の、5,段落に書かれたスクリプトを利用させていただきました。スクリプトの1行目” set userNumber to 1″の数字を、例えば自治会用であれば”set userNumber to 3″にします。

<4>-2)-1 AppleScriptをSTREAM DECKへ書き込み実行する方法<その1>

AppleScriptを書き込み実行できるようにするプラグインを入手してインストールします。

ダウンロードサイト

「Release」をクリックします↓

com.mushoo.RunAppleScript.streamDeckPlugin をクリックします↓

Downloadをクリックします↓

ダウンロードされたファイルをクリックします↓

STREAM DECKにRunAppleScriptがインストールされました。これをボタンにドロップします↓

AppleScriptを書き込みます↓

<4>-2)-2 AppleScriptをSTREAM DECKへ書き込み実行する方法<その2>

最初<その1>で作成していたのですが、新OS Venturaへ更新したところ、なぜか、RunAppleScriptが消失してしまいました。再インストールを試みましたが、既存であるとのエラーで、先に進みません。そこで、RunAppleScriptに頼らない、元からある方法、つまり素直に、Appleスクリプトエディタを使って記述することにしました。

Stream Deckへ直接記述(インライン)しない方法は、ちょっと面倒にも感じますが、スクリプトファイルが一つのフォルダで管理できるのは便利で、一長一短です。

新たな発見ですが、アプリケーションファイルappに変換しなくても、スクリプトファイルscptのままで、それをStream Deckのボタンの場所へドラッグ&ドロップするだけで動作しました。以下のような流れです。

<5>ディレクトリ名(フォルダ名、ファイル名)は日本語を使わないこと!

ちょっと脱線して、NAS上のフォルダを呼び出す場合の注意点を書きます。写真動画の取り込みの流れは、私の例では、下図のようになっています。DropboxとSynologyNASはどちらか一つでいいではないか、そうも言えますが、心配し過ぎかも知れませんが、自宅のSynologyNASがもし災害で破損した時のバックアップの考えです。クラウドサービスの中ではDropboxだけの問題かも知れませんが、スマホから写真動画をアップロードするフォルダ名は日本語で「カメラアップロード」と決まっています。このSTREAM DECKのAppleScriptの記述では、ディレクトリ名に日本語が使えません。そこで、SynologyNAS側の同期フォルダ名を「camera_up」と英小文字にしました。

AppleScriptの記述は以下になります。

AppleScriptは、

tell app "Finder" to open location "smb://aaaaaaa:bbbbbbb@ccccc.ccccc.ccc/ddddd"

aaaaaaaは、サーバーアドレスで、SynologyNASの場合、コントロールパネル->ファイルサービス->SMBのところに書かれています。

bbbbbbbは、SynologyNASにMacから接続するときのパスワードです。ccccc.ccccc.cccは、IPアドレスまたはホスト名、dddddは、ディレクトリ名です。

なおRunAppleScriptが動作しない場合は、こちらへ

それでは、「自治会作業」のプロファイルへ戻って。。。

<6>出来上がったプロファイルの例

「自治会作業」プロファイルの例です。関係するアプリやフォルダを一まとめにしています。Webアプリは全て自治会アカウントGoogle内で完結します。

多少脚色もありますが説明します。
「自治会作業」:プロファイル切替用ボタン
「自治会アカウントGoogle」:自治会アカウントのGoogle Chromeが立ち上がります。
「R4自治会」〜「自治会ドライブ」:各種フォルダ
「Googleスプレッドシート」〜「Google図形描画」:Googleのアプリです。自治会アカウントで立ち上がります。
「Microsoft Excel」〜「Microsoft Word」:そのものです。
「メール」:そのものです。
「スクショ」:スクリーンショットのショートカット「⌘+↑+4」。
「スキャン」:EpsonのScanSnapのアプリ。
「Chromeリモート」:自治会アカウントのChromeリモートが立ち上がります。
「会員名簿」「AppSheetの作成」:自治会アカウントGoogleで動くAppSheetアプリです。
「お知らせ投稿」:自治会アカウントGoogleで動くBloggerです。
「自治会ネット掲示板」:自治会アカウントGoogleで動くGoogleサイトです。
「公民館カレンダー」:自治会アカウントGoogleで動くGoogleカレンダーです。

「ブラウジング」のプロファイルは以下です。個人アカウントのGoogle Chromeが立ち上がります。「YouTube」「Amazon」などボタンがありますが、ちょっと面倒ですが、全部、マルチアクションを使っています。別のプロファイルへコピーしても個人アカウントから起動させるためです。「RunAppleScript」で個人アカウントへ切り替える→「Stream Deck:遅延」→「システム:Webサイト(例えばAmazonのURL)」の順です。YouTubeも個人アカウントで開きますので履歴は個人アカウントにだけ残ります。自治会アカウントのYouTube履歴に残るようなことはありません

<7>まとめ

この一連の登録作業ですが、高齢者にとってはまだまだ難しいです。しかしながら、登録さえしてしまえば、あとはワンタッチ。まさに「高齢者のアクセシビリティの向上」に貢献する製品です。ここでは触れませんでしたがIFTTTプラグインを入れれば家電製品をコントロールをできるようになります。この製品により、高齢者、障害者にとって役立つ様々な活用が広がりそうな感じがしますが、残念なのは、32ボタンのもので約3万円と高く、私のようなマニアックな人向けの価格帯です。1万円を切れば、かなり広がる気がします。

以上

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