Synology NASのHDD「お下がり」交換リレー


2024.9.追記:SATAスタンドは、ミラーリングを行うようにしました。

動画を別ページで表示します。

字幕一覧(クリック)

(00:00.82) Synology NASの
HDD「お下がり」交換リレー
(00:11.08) これが自宅にあるNASとWebサーバーです。
Synology NASを使っています。
(00:17.01) NASは、DS220+というHDD2台のタイプです。
(00:21.21) 最近容量不足の警告が出ていました。
スクラビングなど対策してきましたが、解消していません。
(00:25.48) そこで、HDDを大容量に交換することにしました。
HDDを、「お下がり」交換リレー
することにしました。
(00:30.37) これは、Synology NASのストレージマネーシャーです。
容量不足の警告が表示されています。
(00:39.02) 二巡して、全部が入れ替わるようにしました。
一巡目が成功すれば、二巡目は同じことの繰り返しです。
(00:43.92) 事前に、HDD12TBを2個、
2個挿せるSATA外付けスタンド、
あと、既にありますがMac miniを用意します。
(00:49.00) それでは、No2の作業を見ていきます。
(00:53.46) NASの蓋を外します。
(01:03.20) 2個とも6TBなので、どちらから抜いてもいいですが、
2番から抜くことにします。
(01:20.15) Seagateの6TBです。
(01:39.23) 引き抜いた後、警告音が鳴り続けます。
(01:47.81) 右が、今取り外した6TBです。
左が、12TBの新品です。
(02:04.26) HDD取り付けパーツを、付け替えます。
(02:19.97) 滅多にやらない作業なので、手際が悪いです。
(03:40.63) やっと出来ました。
私が不器用なだけです。
簡単に出来ます。
(03:57.80) 新しい12TBを挿し込みます。
(04:30.93) DISK2のライトが点灯しました。
装着まではOKです。
(04:37.63) ストレージマネージャーには、ストレージプール1の「劣化」と表示されました。
既に新しいドライブを装着済みなので、「今すぐ修復」をクリックします。
(04:46.93) 修復の対象は、今、差し込んだディスク2の12TBです。
ここには10.9TBとなっていまして、1割程度減っています。
常に1割程度減った状態なので、
あまり考えずに受け入れています。
(04:54.27) 「修復中」となります。
最初に、初期化されます。
次に、修復します。
(05:02.92) それではNo3です。
WebサーバーのHDDの入れ替えを行います。
Webサーバーの3TBを抜き、
さっき、NASから抜いた6TBを挿し込む作業を行います。
(05:23.68) Webサーバーの蓋を外します。
(05:33.74) Webサーバーは、2個とも3TBなので、
どちらから抜いても問題ないですが、
NASと同じようにディスク2から抜きます。
(05:51.16) この2台のNAS、DS220+とDS218+は、
ホットスワップ機能が付いています。
片方のHDDを引き抜いても、
Webサーバー、NASは中断することなく、
そのまま動作継続します。
(06:16.42) 先ほどと同様に、HDD取り付けパーツを、
NASからお下がりの6TBへ付け替えます。
(06:39.63) 相変わらず、不器用!
(07:09.30) 歳をとると、眼が悪くなってきます。
(08:05.51) 出来ました!
(08:22.68) 6TBを挿し込みます。
(08:46.13) DISK2が点灯しました。
次に、ストレージマネージャーへ行きます。
(08:55.70) ストレージプール1が「劣化」となっています。
新しいドライブを入れてくれ、と言っていますが、
「お下がりの」6TBは挿し込み済みです。
ここは、勇気を持って、「今すぐ修復」を選びます。
(09:04.46) 修復するディスクを選びます。
ディスク2を選びます。
(09:11.67) 警告です。「お下がり」のHDDなので、
当然、データは入っています。
本当にこのHDDを使っていいか聞いてきます。
いいので、続行します。
(09:21.48) さらに警告です。
新しく追加したドライブ2のデータは消去します。
本当にいいか聞いてきます。
いいので、OKします。
(09:34.00) 修復中となりました。
最初にドライブ2を初期化してから、
ドライブ2が修復されます。
(09:40.17) さてNo4です。<一巡目>の最後の作業です。
この作業は、割と気楽です。
「お下がりの」3TBをSATAスタンドに取り付けます。
(09:52.29) 2個挿しのSATAスタンドは、あちこちの会社から販売されています。
Amazonほかで入手出来ます。
私が買ったのは、Alxumアルズム。
(10:01.98) このSATAスタンドは、USBケーブルを外してオフラインにすると、
AからBへ、単純にコピーされるのが便利そうです。
(10:26.22) Aの方へ、1個目のHDD、Webサーバーから「お下がり」の3TBを挿し込みます。
(10:43.87) SATAスタンドを設置します。
その前に、外付けHDDを外します。
(11:10.70) SATAスタンドを設置します。
(11:24.37) おっと!ちょっと乱暴。
(11:34.17) SATAスタンドのHDDは、EXFATでフォーマットすることにします。
(11:40.24) これで<一巡目>は終わりですが、
ストレージマネージャーで、ステータスを確認します。
左がNAS、右がWebサーバー。
両方とも、修復中。順調です。
(11:51.96) 特にトラブルもなく<一巡目>は終わりました!
なお、申し訳ありませんが、外付けHDDの
Time Machineとしての転用についての説明は、
割愛させていただきます。
(11:57.44) 休憩時間です。
(12:02.08) 家の近くに、タヌキがいました。
(12:08.25) 後ろから見ると、犬ですね。
(12:12.58) 走り方も、犬。
(12:17.10) さて、<二巡目>ですが、やることは<一巡目>と同じです。
ディスク1の方、小さい容量の方を抜いて、
「お下がり」リレーを行います。
(12:27.48) <二巡目>後は、こんな感じ。
SATAスタンドに2個挿さっています。
(12:39.25) 修復中です。
左がNAS、右がWebサーバーです。
ディスク1が小さいままになっていますが、
修復後に、ディスク2と同じ容量に直ります。
(12:51.58) 全体を通して、約2日間でした。ほとんどストレスなく順調でした。
素晴らしい点は、NASとWebサーバーは、作業時間内で一度も再起動することなく、普段通り、利用できたことです。
以上で、この動画を終わります。
ありがとうございました。
== all music composed produced by imakat ==


上のビデオをご覧ください。

マニアックなようでもあり、よくありそうな話題です。

人の嗜好には、色々ありますが、モノを買う時、「何でも入っている方がいい」という人と「それぞれ別々の方がいい」に分かれると思います。ただどうでしょう。今でも量販店のパソコンコーナーへ行って、「そのまま何でも全部入ってて、後からあれ買えこれ買えって言ってこないやつ。それで安いやつ。」と店員を困らせ、まあ、ある意味店員を喜ばせ、買う人の方が多いですかね。まだDVDドライブ付きが売ってますね。オールインワンってやつ。

今回、NASが容量不足で、内装されたHDDを大容量に交換する。というテーマですが、もしオールインワン嗜好の人のパソコンに例えると、パソコンに内蔵されたHDDを換装する、ということを意味します。これを自分でやると結構大変。まず外付けのHDDにデータを全部コピーする。HDDとパソコンの指示書通りに、パソコンのネジを外して、HDDを交換する。外付けHDDから新HDDへコピーする。様々な確認を通って、完了。その作業の間は、当然、パソコンは使えません。

パソコンでは内蔵されていて、そう簡単には取り出せないHDDを、そもそも最初から、外に取り出してしまったもの。別々にしたもの。それがNASです(ただしNASは、それだけが目的ではありません。)

そしてNASは、たいてい、2個以上のHDDを持って、データを常に、二つ以上持っています。片方のエンジンが故障しても飛行できるようになっています。

ですから、今回の、HDDを大容量に交換する時でも、パソコンの停止は不要です。

なお、「お下がり」交換リレーと称したのは、新品HDD→DS220+→既存を抜いて→DS218+→既存を抜いて→SATAスタンドと「お古」をお下がりしたからです。

実行前→完成

今回、開始から完成まで、約2日かかりましたが、振り返ってみると、難しい作業は、ありませんでした。もちろん、慎重に行う必要はあります。

殆ど同じ仕様である、DS220+とDS218+を使ったことが、さらに、一連の作業をスムーズにさせました。2台x2巡ですから、4回同じ作業をしたわけです。


ポイント解説

1  まるでマジック。パソコンの作業を止めることなく、NASやWebサーバーも止めることなく、HDDの容量が増えている。

DS218+およびDS220+ともに2個のHDDを収容しています。SHRまたはRAID1を使用した場合、最大使用量は小さい方になってしまいます。例えば、異なる容量の既存6TBと新12TBという組み合わせで稼働すること自体はできます。新12TBに既存6TBのデータが書き込まれます。ただし、このままにすると、新12TBの方の6TB分が未使用になってしまいます。このままではやってることが無意味です。ですので一巡目の修復が完了後に、二巡目として、既存6TBを抜いて新12TBを入れて、先の12TBから新12TBにデータを書き込みます。これにより、元のデータを維持した上で、12TBが使用可能領域になります。パソコンの作業を止めさせることなく、裏側で、HDDを総入れ替えするという、まるでマジックです。これをDS218+とDS220+の2台同時に行ったわけです。こういったトリック的なやり方は、企業の情報システム部では、ふつうに行われていることかと思いますが、家庭でも、割と簡単に実行できるのは、大いなる進歩です。

余談ですが、NAS(DS220+)とWebサーバー(DS218+)は、別のプロバイダ、別のネットワークにして、隔離しています。

Synology RAID計算機というサイトでは、

HDDの組み合わせにより、使用可能な容量を算出してくれます。

2 SATAスタンドのHDDフォーマットはexFAT。

SATAスタンドは、HDDを挿し込むだけで、SynologyNAS側では、別の2個のUSBディスクと認識されます。(3TB+3TB)x0.9= 5.4TB 使用できます。HDDのフォーマットはexFATにしました。exFATであれば、SATAスタンドのUSBケーブルを抜き挿しして、WindowsでもMacでも読み書きが出来ます

この外付けHDD2個でRAIDを組むことはできませんが、シェルスクリプトとスケジューラを使って、ミラーリングの形、常に同じものを2つ持つ形の定期バックアップを行っています(rsyncを使ってUSBHDD1からUSBHDD2へ定期バックアップ)。

3 動画がどんどん大容量化。だから、NASに注目が集まりそう。

つくづく思いますが、動画などの大容量のデータを、どこへ、どのように保存するかは、非常に大きな問題です。どんどん大容量化していきます。クラウドだけに頼っていたら、お金が続かない。クラウドの主な役割は、災害後に復旧させたい重要な情報を預ける、とした場合、そこまで重要ではないが、日常生活の充実のために手元に残しておきたいデータは、どうすればいいか。

NASは、その一つの答えです。

以上