Synology NASのHDD「お下がり」交換リレー


2025.7.9追記:SynologyがサードパーティのHDDを使用不可にする打ち出しについては、検証をクリアしたベンダーについては、互換性リストに追加して使用可能にするとのことです。Western Digital、Seagate、東芝は追加されることはほぼ確実のようです(記事)。

2024.9.追記:SATAスタンドは、ミラーリングを行うようにしました。

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(00:00:00) 〜 SynologyNASのHDD「お下がり」交換リレー〜
(00:00:12) これが自宅にあるNASとWebサーバです
(00:00:22) あのDS220+ですけどね
(00:00:25) 最近容量不足ということで困ってました
(00:00:30) そこで大容量に変えることことにしました
(00:00:33) ストレージマネージャーにこういう警告が出てます
(00:00:39) 二巡すると全部が入れ替わるようになります
(00:00:43) 二回目は同じことの繰り返しです
(00:00:46) 事前にですねHDDとSATAスタンドを買っておきました
(00:00:52) それでは作業を具体的に見ていきましょう
(00:00:56) NASの蓋を外します
(00:01:04) DISK1とDISK2がありますが
(00:01:07) 同じ容量なんで2から抜くことにします
(00:01:14) 引き抜きます。SeaGateの6TBです。
(00:01:39) 引き抜いた後、警告音がなります
(00:01:50) 右側がですね
(00:01:52) 今外した6TBです。左側は12TBの新品です
(00:02:05) HDD取付けパーツを付け替えます
(00:02:20) 滅多にやらない作業なんで手際が悪いですね
(00:02:34) 12TBの方にはめます
(00:03:41) やっとできました。私が不器用なだけです。誰も簡単にできます。
(00:04:00) 差し込みます
(00:04:30) DISK2のライトが点灯しました。装着まではOKです。
(00:04:39) 「劣化」と表示されています
(00:04:41) もう新しいドライブを装着済みなので、「今すぐ修復」をクリックします。
(00:04:49) DISK2をクリックします「修復中」となります。最初に初期化されます。
(00:05:03) それでは3番目の作業で
(00:05:05) Webサーバの3TBの入れ替えをします
(00:05:25) Webサーバの蓋を外します。
(00:05:31) ここにDISK1とDISK2があります
(00:05:35) 同じ容量なのでどちらから抜いても構いません。2から抜いてみます。
(00:05:52) ホットスワップ機能が付いてるもんですから
(00:05:56) HDDを抜いてもですね
(00:05:58) サーバーは中断しないです。そのまま動作します。
(00:06:18) HDD取付けパーツを
(00:06:21) お下がりの 6TBへ付け替えます
(00:06:27) どうも不器用です
(00:07:01) 6TBの方へ付けます
(00:07:10) どうもの手元の小さいものがですね。よく見えなくなってきてますね。
(00:07:15) 歳のせいで。はい。できました.
(00:08:22) 6TBを差し込みます 。DISK2が 点灯しました。
(00:08:56) お下がりの6TBは差し込み済みなので、「今すぐ修復」を選びます。
(00:09:05) DISK2を選びます
(00:09:12) お下がりなので
(00:09:13) データは入ってるんですね。いいかを聞いてきますので、いいを選びます。
(00:09:22) 本当にデータを消していいか、聞いてきますので、いいのでOK します
(00:09:32) 「修復中」になります
(00:09:40) 一巡目の最後の作業ですね
(00:09:44) お下がりの3TBをSATAスタンドに取り付けます。
(00:09:53) 私が買ったのは、Alxumというスタンドです
(00:10:19) それでは、Aのソケットに差し 込みます.
(00:10:44) .......
(00:11:32) SATAスタンドのHDDは、
(00:11:34) exFATでフォーマットします
(00:11:40) えーこれで一巡は終わりですけど、
(00:11:43) NASサーバー、Webサーバ共に修復順調です。
(00:11:51) Time Maschineの設定については、割愛します
(00:11:58) ちょっと気分転換です。
(00:12:03) 家の近くにですね。タヌキが出ていました
(00:12:09) ま本当に犬ですね。犬そっくりです。
(00:12:13) 走り方も犬。。。二巡目ですけど、やることは一巡目と同じです。
(00:12:27) 結果からお見せします
(00:12:30) SATAスタンドに2個のHDDが刺さっています
(00:12:42) 最後にマネージャーを確認しますと、NASサーバー共にですね。
(00:12:48) 「修復中」と進んでいます。以上ですね。
(00:12:53) 一通りHDD交換リレーが終わりました。
(00:12:58) ありがとうございます。


上のビデオをご覧ください。

マニアックなようでもあり、よくありそうな話題です。

人の嗜好には、色々ありますが、モノを買う時、「何でも入っている方がいい」という人と「それぞれ別々の方がいい」に分かれると思います。ただどうでしょう。今でも量販店のパソコンコーナーへ行って、「そのまま何でも全部入ってて、後からあれ買えこれ買えって言ってこないやつ。それで安いやつ。」と店員を困らせ、まあ、ある意味店員を喜ばせ、買う人の方が多いですかね。まだDVDドライブ付きが売ってますね。オールインワンってやつ。

今回、NASが容量不足で、内装されたHDDを大容量に交換する。というテーマですが、もしオールインワン嗜好の人のパソコンに例えると、パソコンに内蔵されたHDDを換装する、ということを意味します。これを自分でやると結構大変。まず外付けのHDDにデータを全部コピーする。HDDとパソコンの指示書通りに、パソコンのネジを外して、HDDを交換する。外付けHDDから新HDDへコピーする。様々な確認を通って、完了。その作業の間は、当然、パソコンは使えません。

パソコンでは内蔵されていて、そう簡単には取り出せないHDDを、そもそも最初から、外に取り出してしまったもの。別々にしたもの。それがNASです(ただしNASは、それだけが目的ではありません。)

そしてNASは、たいてい、2個以上のHDDを持って、データを常に、二つ以上持っています。片方のエンジンが故障しても飛行できるようになっています。

ですから、今回の、HDDを大容量に交換する時でも、パソコンの停止は不要です。

なお、「お下がり」交換リレーと称したのは、新品HDD→DS220+→既存を抜いて→DS218+→既存を抜いて→SATAスタンドと「お古」をお下がりしたからです。

実行前→完成

今回、開始から完成まで、約2日かかりましたが、振り返ってみると、難しい作業は、ありませんでした。もちろん、慎重に行う必要はあります。

殆ど同じ仕様である、DS220+とDS218+を使ったことが、さらに、一連の作業をスムーズにさせました。2台x2巡ですから、4回同じ作業をしたわけです。


ポイント解説

1  まるでマジック。パソコンの作業を止めることなく、NASやWebサーバーも止めることなく、HDDの容量が増えている。

DS218+およびDS220+ともに2個のHDDを収容しています。SHRまたはRAID1を使用した場合、最大使用量は小さい方になってしまいます。例えば、異なる容量の既存6TBと新12TBという組み合わせで稼働すること自体はできます。新12TBに既存6TBのデータが書き込まれます。ただし、このままにすると、新12TBの方の6TB分が未使用になってしまいます。このままではやってることが無意味です。ですので一巡目の修復が完了後に、二巡目として、既存6TBを抜いて新12TBを入れて、先の12TBから新12TBにデータを書き込みます。これにより、元のデータを維持した上で、12TBが使用可能領域になります。パソコンの作業を止めさせることなく、裏側で、HDDを総入れ替えするという、まるでマジックです。これをDS218+とDS220+の2台同時に行ったわけです。こういったトリック的なやり方は、企業の情報システム部では、ふつうに行われていることかと思いますが、家庭でも、割と簡単に実行できるのは、大いなる進歩です。

余談ですが、NAS(DS220+)とWebサーバー(DS218+)は、別のプロバイダ、別のネットワークにして、隔離しています。

Synology RAID計算機というサイトでは、

HDDの組み合わせにより、使用可能な容量を算出してくれます。

2 SATAスタンドのHDDフォーマットはexFAT。

SATAスタンドは、HDDを挿し込むだけで、SynologyNAS側では、別の2個のUSBディスクと認識されます。(3TB+3TB)x0.9= 5.4TB 使用できます。HDDのフォーマットはexFATにしました。exFATであれば、SATAスタンドのUSBケーブルを抜き挿しして、WindowsでもMacでも読み書きが出来ます

この外付けHDD2個でRAIDを組むことはできませんが、シェルスクリプトとスケジューラを使って、ミラーリングの形、常に同じものを2つ持つ形の定期バックアップを行っています(rsyncを使ってUSBHDD1からUSBHDD2へ定期バックアップ)。

3 動画がどんどん大容量化。だから、NASに注目が集まりそう。

つくづく思いますが、動画などの大容量のデータを、どこへ、どのように保存するかは、非常に大きな問題です。どんどん大容量化していきます。クラウドだけに頼っていたら、お金が続かない。クラウドの主な役割は、災害後に復旧させたい重要な情報を預ける、とした場合、そこまで重要ではないが、日常生活の充実のために手元に残しておきたいデータは、どうすればいいか。

NASは、その一つの答えです。

以上