レグラスポニックスの応用:上段の水槽を作り替えました。

 

レグラスポニックス水槽を気に入っている理由。

レグラスポニックス水槽を使い始めて、2年半になろうとしています。この水槽が気に入っているのは、その構造にあります。

側面と背面の板が高くなっています。その囲まれた内側で、二段構造になっています。したがって、上段に、水を使う物などを置いても、水が外に飛び散らないのです。上段に置いた箱物から水が溢れたとしても、下の水槽に落ちるだけです。

確かに、下段の水槽の掃除は、手が届きにくく、ちょっと面倒です。しかし耐久性を考えれば、棚板を固定することは仕方ないでしょう。そこで、私は、300Hという高いサイズのものを使っています。まあ、なんとかメンテは出来ます。

よく考えられた構造です。

細工のきっかけ。

2018年3月より、上段にあった観葉植物を水槽に変えました。既製品のサテライト(2L)を、水槽として置きました。サイズがちょうど同じ場所に収まりました。

淡水フグを入れていますが、時々、水槽と蓋の隙間から、飛び出て、下の水槽へ移ってしまうことが生じていました。蓋の上に、錘としてサボテンの鉢を置きましたが、あまり効果がありませんでした。

また、サテライト2Lからの排水が、下の水槽の水面を打ちますが、その音がうるさいので、ここも改善したく考えていました。

サテライト2Lの代わりの、新しい水槽は、アクリル水槽を特注しました。サイズは、W280 x D140 x H160mm、東京アクアガーデンのオンラインショップを利用しました。

アクリル板をネットショップで購入して自分で組み立てることも考えはしましたが、特注水槽の見積は、

・アクリルキャスト板使用 W280 x D140 x H160mm キャノピー(写真参照)付き 4,400円

これですと、作るより、買った方が安いのでは、と判断しました。

ただ、自作はスキルが身に付くので、次は、自分で作ってみようと思います。

それでは、このアクリル水槽の設置作業を、解説していきます。

色々と問題を感じていた上段のサテライト2L
特注したアクリル水槽、W280 x D140 x H160mm

しまった!と思いました。排水口のための切り欠きは、特注に含めて、やってもらうべきだったと。

このように組み上がった後で、加工するのは、結構、大変。失敗したらオジャン。

仕方ないです。専用工具はないので、ノコギリとカッターで、シコシコとやることにしました。

 

3Dプリンターで排水口の部品を作る。

安価な3Dプリンター(ダヴィンチnano)なので、あまり凝った加工はできませんが、水槽の部品であれば、使う場所を選べば、作れます。

素材はPLAを使います。トウモロコシなどのデンプンから作られます。廃棄が簡単で、最近、ストローなどにも使われています。

ただ、耐久性は、それほど強くないです。水が滲み出たら困るような、例えば水槽本体などに使うのは無理だと思います。

水漏れを防ぎたい時は、防水・撥水スプレーでコーティングしたり「バスコーク透明」などを使って、対処することになります。

3Dプリンターで簡単に作れますので、時々は、新品に交換したいと思います。

余談ですが、ロボット化で人がどんどん無能化するのでは、と言われています。しかし、この3Dプリンタも一種のロボットでして、これが家庭に入り込むことにより、「出来ることは自分でやってみる!」、Do It Yourself、が盛んになってくるだろうと想像出来ます。変な話、人間らしい姿や能力を回復させている。

そんな風にも思えます。

 

3Dプリンターで部品を製作。一部品2時間程度かかります。

この部品のサイズに基づいて、

・先に、部品を作ってから、アクリル水槽へ、その位置決めをしました。

・次に、縦方向に、アクリルカッターとノコギリで筋目をカット。

・横方向に、アクリルカッターで、何回も、掻き傷を、彫っていき、パキッと折る。

切り欠くラインに沿って、マスキングテープを貼る。
アクリルカッターで縦方向に筋目を入れる。
ノコギリで縦方向にカットする。
アクリルカッターで横方向に根気よく削っていく。
アクリルをパキンと折る。

 

排水口の部品を取り付ける。

素人の辛いところだが、アクリル水槽のカットの切り口が、まっすぐ出来ない。それを後で、平滑に仕上げをすればいいのだろうが、それを横着して、省略してしまった。

案の定、境目からの水漏れが生じました。瞬間接着剤などで、目止めしようとしたが、なかなか止まらない。そこで、非常に、残念な方法ですが、パテを外側から塗ることにしました。

パテは、「パワーエース 穴うめシールパテ」を使いました。溶け出さない、毒性はない、と表記されていますので、魚や水草にも安全と思っています。

水漏れで仕方なくパテを使用。

ゴミ避けの網を取り付ける。

排水口の穴に、水草などが詰まらないように、ゴミ避けの網を、取り付けました。この網は、サテライトのアクセサリーをそのまま流用しました。

網は、サテライトのアクセサリーを流用。

魚の飛び出し防止のための蓋を作る。

園芸用ネットを、100円均一で、調達しました。その、吸水口の部分、および排水口の部分、を切り取りました。単にカットしただけで、何も補強せず、このまま使うことにします。

園芸用のネット
吸水口と排水口の部分をカット。

排水口は2本にした。

排水口に2本のホースが付くようにしました。棚田のように、この排水を別の水槽へ供給することもあるかも知れないからです。とりあえずは、2本ともホースで下の水槽に水を落とすようにします。

排水口は2本にした。別の水槽への配分も出来るように考えた。

 

とりあえず完成。

とりあえずの完成です。水量が、サテライトは2L、新アクリル水槽は約6Lと4L増えました。全体では22Lが26Lへ約18%の増加です。全体の水量が増すと、更に水質が安定すると思います。下の水槽のガラス面の汚れが目立ちますね。掃除をすべきとは分かっているのですが。

今後の課題としては、

・水量が多いと、排水のシリコンホースがゴボゴボとうるさくなる。

・排水口の網にゴミが付着しやすい。

・W265~270に縮めて、ホースを側板間に通せるようにする(これは新調するしかない)。

・仕切り板が付けられるようにする。

です。

それでは解説を終わります。

一応、上段に新アクリル水槽の設置了。