Synology NASのHDD「お下がり」交換リレー



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マニアックなようでもあり、よくありそうな話題です。

人の嗜好には、色々ありますが、モノを買う時、「何でも入っている方がいい」という人と「それぞれ別々の方がいい」に分かれると思います。ただどうでしょう。今でも量販店のパソコンコーナーへ行って、「そのまま何でも全部入ってて、後からあれ買えこれ買えって言ってこないやつ。それで安いやつ。」と店員を困らせ、まあ、ある意味店員を喜ばせ、買う人の方が多いですかね。まだDVDドライブ付きが売ってますね。オールインワンってやつ。

今回、NASが容量不足で、内装されたHDDを大容量に交換する。というテーマですが、もしオールインワン嗜好の人のパソコンに例えると、パソコンに内蔵されたHDDを換装する、ということを意味します。これを自分でやると結構大変。まず外付けのHDDにデータを全部コピーする。HDDとパソコンの指示書通りに、パソコンのネジを外して、HDDを交換する。外付けHDDから新HDDへコピーする。様々な確認を通って、完了。その作業の間は、当然、パソコンは使えません。

パソコンでは内蔵されていて、そう簡単には取り出せないHDDを、そもそも最初から、外に取り出してしまったもの。別々にしたもの。それがNASです(ただしNASは、それだけが目的ではありません。)

そしてNASは、たいてい、2個以上のHDDを持って、データを常に、二つ以上持っています。片方のエンジンが故障しても飛行できるようになっています。

ですから、今回の、HDDを大容量に交換する時でも、パソコンの停止は不要です。

なお、「お下がり」交換リレーと称したのは、新品HDD→DS220+→既存を抜いて→DS218+→既存を抜いて→SATAスタンドと「お古」をお下がりしたからです。

実行前→完成

今回、開始から完成まで、約2日かかりましたが、振り返ってみると、難しい作業は、ありませんでした。もちろん、慎重に行う必要はあります。

殆ど同じ仕様である、DS220+とDS218+を使ったことが、さらに、一連の作業をスムーズにさせました。2台x2巡ですから、4回同じ作業をしたわけです。


ポイント解説

1  まるでマジック。パソコンの作業を止めることなく、NASやWebサーバーも止めることなく、HDDの容量が増えている。

DS218+およびDS220+ともに2個のHDDを収容しています。SHRまたはRAID1を使用した場合、最大使用量は小さい方になってしまいます。例えば、異なる容量の既存6TBと新12TBという組み合わせで稼働すること自体はできます。新12TBに既存6TBのデータが書き込まれます。ただし、このままにすると、新12TBの方の6TB分が未使用になってしまいます。このままではやってることが無意味です。ですので一巡目の修復が完了後に、二巡目として、既存6TBを抜いて新12TBを入れて、先の12TBから新12TBにデータを書き込みます。これにより、元のデータを維持した上で、12TBが使用可能領域になります。パソコンの作業を止めさせることなく、裏側で、HDDを総入れ替えするという、まるでマジックです。これをDS218+とDS220+の2台同時に行ったわけです。こういったやり方は、企業の情報システム部では、ふつうに行われていることかと思いますが、家庭でも、割と簡単に実行できるのは、大いなる進歩です。

余談ですが、NAS(DS220+)とWebサーバー(DS218+)は、別のプロバイダ、別のネットワークにして、隔離しています。

Synology RAID計算機というサイトでは、

HDDの組み合わせにより、使用可能な容量を算出してくれます。

2 SATAスタンドのHDDフォーマットはexFAT。

SATAスタンドは、HDDを挿し込むだけで、SynologyNAS側では、別の2個のUSBディスクと認識されます。(3TB+3TB)x0.9= 5.4TB 使用できます。HDDのフォーマットはexFATにしました。exFATであれば、SATAスタンドのUSBケーブルを抜き挿しして、WindowsでもMacでも読み書きが出来ます

3 動画がどんどん大容量化。だから、NASに注目が集まりそう。

つくづく思いますが、動画などの大容量のデータを、どこへ、どのように保存するかは、非常に大きな問題です。どんどん大容量化していきます。クラウドだけに頼っていたら、お金が続かない。クラウドの主な役割は、災害後に復旧させたい重要な情報を預ける、とした場合、そこまで重要ではないが、日常生活の充実のために手元に残しておきたいデータは、どうすればいいか。

NASは、その一つの答えです。

以上

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