先日、NHKのブラタモリを見ていたらタモリが、「浜松なんて、「うなぎパイ」くらいしか知らないですからねえ。」とポロっといった一言が、脳味噌に、こびりついて。
そしたら、「どじょうパイ」のことが無性に気になってきました。
「どじょうパイ入荷なし。」なんて悲しい!
ネットを見たら、松江駅の「どじょうパイ」が品切れ。え~~!。なんか気になってきました。
そこで、お土産が全て揃っていそうな島根県物産観光館へ電話で確認したところ、「どじょうパイ」はしばらく前から入荷していない、との話。
次に、製造元の中浦食品のホームページを見たのですが、どこにも「どじょうパイ」が語られていないのですね。元々書かれていなかったのか、削除されたのか、分からないですが。
歴史からの抹消か・・ふと、歴史から消された柿本人麻呂が脳裏をよぎりました。梅原猛著の「水底の歌」~島根県益田市沖の鴨島に流刑された柿本人麻呂~。
すみません。「どじょうパイ」とは全く無関係です。
意を決して、会社へ問い合わせました。
真実は何なのか。
故梅原猛先生を敬愛する私ですので、つい哲学的探究心が芽生えてしまいました。中浦食品へ直接、問い合わせの電話をしました。窓口の女性の方が、とても親切に応対していただき感激しました。ありがとうございました。
ま、内容としては、想像通り、もう供給していない、2019年秋に出荷停止した旨の説明がございました。それが商品の完全な終了か、休止なのか、そこまでは分からないところではありますが。
余計なお世話ですが。
出荷停止した理由までは伺わなかったですが、なんとも残念な判断だと思いました。
というのは、仮に「うなぎパイ」の知的財産権の侵害となっても、販売開始してから7年以上経過しているので時効が成立していると思われます。だから「うなぎパイ」のパロディで貫き通せば、面白い!って。相乗効果もありって。そこそこ受け入れられたのではないでしょうか。いや、停止の理由はその問題では無いのかも知れません。でも松江駅にポツンといるのは、ひとり浮いた感じで寂しかったですかね。
二匹目のドジョウは、まだいるぞ。
ここからは私の身勝手な妄想です。
浜松へ持ってくればいいです。
浜松駅のお菓子売り場を観察すると分かることなのですが。いわゆる「ゆるパイ」というかパロディ系の商品は、色々と、健在です。パイという意味では浜松には銘菓「源氏パイ」ってのもありますし。
浜松駅に、よく似たゆるパイを、いわゆるニョロニョロ類を、うなぎ、どじょう、あなご、うつぼ、はも、その種のお菓子を全部集めてみたらどうか。
要はですね。冗談、ギャグ、パロディで塗り固めたコーナーを作ってしまえばいいでしょう?ダメなんですかねえ。
常設したらどうでしょう。「うなぎパイ」は生みの親みたいなもので、子供たちが集まれば幸せでしょう。
そこへ、松江の「どじょうパイ」は、当然子供として、加わって欲しいわけですよ。
二匹目のドジョウは、います! たぶん。
正直、味は、どうでもいいかも、少し変えれば問題ないです。
幼年時代。「うなぎパイ」が我が家に来た!
ちょっと脱線。
5~6歳の頃の実話です。私の実家は、浜松市駅南、海老塚町のお菓子屋兼タバコ屋でした。あるとき、真夏だったかなあ。専売公社の配達の人が、発売前、試食品の「うなぎパイ」を置いていきました。私は、祖母のお腹にモジモジと抱きつきながらその場にいたわけですが。なんで専売公社の人が置いてったのか良く分かりませんが。そうか、専売公社の配達に春華堂の人が同行していたのかも。たぶんタバコ屋のネットワークは広いので、お客様にちょっと試食してもらって感想を集めたのかも知れません。
まともかく、祖母からもらって食べたその味は、今でも覚えているその味は、「ねっとりと濃い!!」。正直言って今の「うなぎパイVSOP」よりずっと濃厚だったと思うよ。衝撃の美味しさでした。発売は昭和36年です。
本当に美味しいのは、基準からズレたヘソ曲がり。
当時の食べ方で言うと、最初は、溶けていないやつを、品質管理でいう基準内のやつを、下の方から引き出して食べるわけですね。美味しい。けど何かもの足りない。薄いな、味が。
次に、少し溶け出したくらいのやつを引き出して食べる。あ!〜あ。美味い。ちょっと歯を舌で舐めて、溶けるのを味わう。
そしていよいよ本命、一番、ベタベタしてそうなやつを引き出して食べる。この手にも歯にも粘りつく、当時ティッシュなんかないから、指も舐め尽くす。最高!!
いや〜。学びましたね。一番優れているのは、ズレていることを。
閑話休題。
まとめ
2011年から始まった、ゆるキャラブームですが、2013年をピークに下降線を辿り、2018年は組織票問題を引き起こすなどして、終息してしまいました。
ゆるキャラコンテストは無くなりましたが、各地域では、引き続き愛用されているものと思います。
ゆるパイは、そこから数年遅れてブームが起こり、やがて、全国ゆるパイ展を開くまで拡大しました。
2014年には、名著、「ゆるパイ図鑑」が発刊になっています。
しかしその後、ゆるキャラ同様、しぼんできているのですね。
いやあ、今回、ゆるパイの横綱の一角、「どじょうパイ」が引退?!この知らせに接して、意気消沈しますよ全く。
ただし、
Facebookに、日本ゆるパイ愛好学会、があります↓。
活動は続いているようです。
ご興味がありましたら、門を叩かれてはいかがでしょうか。